【ブランド・ビジネスのトップに聞く】ハリー・ウィンストン・ジャパン会長 福井喜久夫氏 │ブランドコピーファッション情報
クロムハーツ財布 コピー 【MODE PRESS 6月29日】
~小売の原点を突き詰めること、すなわちブランドビジネス~
この4月にハリー・ウィンストン・ジャパン(Harry Winston)の会長に就任された福井喜久夫(Kikuo Fukui)氏。これまで数多くのラグジュアリーブランドの日本法人設立に携わってきた氏に、ラグジュアリービジネスの秘訣を聞いてみた。(c)日本ファッションエディターズクラブ代表田居克人(Katsuto Tai)
―福井会長は,もともとは三越のご出身ですね。
福井氏:ええ。三越を満20年勤めて辞めました。ですから私、40数年サラリーマンやっていますが、半分が三越で、もう半分がいわゆるブランドビジネスに携わっていることになります。
―ティファニー、バーバリー、そしてハリーウィンストン スーパーコピーと、いろいろなブランドに手がけてらして、だいたい日本での立ち上げのときからやられていますね。
福井氏:そうですね。そうした観点でお話ししてくださる方はなかなかいないんですが、実はなんでも最初に携わったということが多くて、ティファニーのときも日本で法人を立ち上げる時に最初から一人からはじめたんですね。
―そうなんですか。
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福井氏:ええ。もう今は大きな会社になっていますけれども、最初は本当にホテルの部屋で一人ではじめました。そういうパターンが多いですね。だから、どうやってこのブランドを日本のマーケットに根付かせようかって最初から自分で考えてやっていましたね。
―今でこそ当たり前の風景ですが、銀座の表通りにブランドの路面店を出すということも、福井さんがティファニーでやられたことですね。
福井氏:1980年代の後半ですね。当時そういうことはまだ活発に行われていませんでしたね。あとはルイヴィトン スーパーコピーさんくらいでしたね。
―最初にティファニーを手がけられた時に勝算はかなり強くおありだったんでしょうか?
福井氏:それは120パーセントありましたね。
―120パーセント?!
福井氏:ええ(笑)。
―そうですか(笑)。
福井氏:三越時代の話になりますが、入社当時、同期でアパレル関係を希望する人が多くて、私もそうだったんですが、どういうわけか私一人だけ宝飾品部に配属されたんですね。その売り場に8年ほどいましたが、非常に苦労しましてね、あんまり売れなくて。一体、宝飾品のお客様、いわゆるターゲットって誰だろうとずっと考え続けていた。それが後に役立った。三越がティファニーを導入して、店頭から商品本部へ異動になったとき、ティファニーのお客様というものを自分たちでクリエイトできるということを明確に感じましてね、いろいろなアイデアが頭に浮かびました。間違いなくこれは日本のジュエリー分野で売れるマーケットをつくれると思いました。
―ハリーウィンストン スーパーコピーでは、どのようなことを考えられましたか? ティファニーとは違った戦略やポリシーなどはあったのでしょうか?
福井氏:違いというよりも、一番大切なことは、前の会社でもここでもまったく変わりません。それは自分たちのコアコンピタンスが何かを知るということ。誰がお客様かを明確にして、そのお客様に対してどういうメッセージをおくり、どういう商品を提供するか。それを愚直に、基本通りにやっていくということですね。
―ブランドに対して、そういうお考えをお持ちになったのは三越にお勤めの頃からですか?
福井氏:ええ。やはり三越の売り場で非常に苦労したのが私の原体験。今でも社員には耳がタコになるぐらいに言っています。
―表参道ヒルズにも出店なされています。これはやはり新しいマーケットの開拓というような展望がおありになるからですね。
福井氏:まったくその通りですね。
―表参道は、とてもいい場所だと思うんですけれども、お客さんの層が少し若くないでしょうか?
福井氏:もちろん原宿には若い方がたくさんいらっしゃいますけど、あの周辺って、富裕な方も多く住んでいらっしゃる。実は、ティファニーの時代に事務所があの辺にあって、10年間、あの辺をよく見ておりまして……。
―ああ、土地勘もおありになって。では、勝算が120パーセント?
福井氏:ええ(笑)。ですから今でもヒルズの中では一番安定しているんじゃないですかね。
―六本木の東京ミッドタウンにメンズジュエリーのお店を出されましたよね。メンズジュエリーの可能性はどのように考えてらっしゃいますか?
福井氏:これは、まあ徐々にですけれども、絶対に拡がっていくマーケットだと確信しています。
―そうですか。
福井氏:日本人ほど、よいものをきちんと見極めて欲しがる国民はほかにいませんよ。時代はいろいろ変わっても、その特質は変わらない。われわれは、日本人の要望にしっかりと応えられる商品を持っている。しっかりとしたアプローチをすれば、お客様に対してはもっとリーチできると思いますね。
―なるほど。
福井氏:4年前にここに入ったときにみんなに言ったんです。最初に百貨店に入って、自分のいいと思うものを売っていこうというところから出発して、最後にまた原点に戻るような仕事につけて幸せだ、みたいなことをね。ブランドビジネスは、そこをどう突き詰めていくかっていうことだと思いますね。
【後記】
休日には日本各地の街道を歩き、この国の風土を肌で感じるのが趣味という福井氏。ブランドの本質を究めるように、案外日本人でも気づいていない日本という国の本質を鋭く見ておられるのかもしれません。
【プロフィール】
福井喜久夫(Kikuo Fukui)
1946年長野県軽井沢生まれ。慶応大学経済学部卒業後、三越に入社。88年三越ティファニー商品部の初代部長に。90年米ティファニー社に入社し、翌年ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパンを設立と同時に社長就任。2002年、英バーバリーに入社し、同年バーバリー・ジャパン設立と同時に社長就任。03年同社退社後、フクイアンドアソシエイツを設立、さまざまなインターナショナルブランドのマネージメントに携わる。05年ハリー・ウィンストンジャパンの代表取締役社長に就任。09年より現職。
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